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子噺 社長日記

勝ちっぱなし。

寝るのも遅かったけれど、下3人の息子の運動会があるため、そこそこ早く起床。
うだうだする息子たちい喝を入れつつ、自分もなんとか準備した。
会場い朝8時着が目標だったけれど、なんのかんのと少し遅れて8時10分に着くと、すでに長蛇の列。
どの親御さんも、自分の子供たちの雄姿をできるだけ近くで見よう&撮ろうと必死なのである。

長男の運動会はすでに5月に実施済み。
小学校の運動会は、一日がかりなので結構大変。
保育園の運動会は13時には終わるので、コンパクトで良い感じ。
ただ、そのコンパクトな中にも目いっぱいドラマが詰まっていて、特に年長の親御さんたちは、目に涙を浮かべる方も多い。

0歳児から5歳児の6学年に3人の息子がいるので、私も嫁も結構忙しい。
親子競技や、親と卒園児が対決する綱引きもあるので、カメラ役を含めると、ほぼほぼ行きつく暇がない。

3人同時に参加する運動会は、これが2回目なので、大変さのおおよその見当はついていた。

ピーターラビットがテーマらしい。もう眠い。

四男は、マットや、スズランテープのカーテンを通る障害物競走を、ほぼ無表情で、難なくクリア。
ゴールで、にんじん(先生たちの手作り)を引っこ抜くのだが、よそのお子さんたちが戸惑っている中、四男は何のためらいもなく、引っこ抜いていた。
兄たちから受ける日々の刺激が十分なので、ちょっとのことではひるまない。

スタートを待つ三男。ファンタジアがテーマらしい。

三男も、もう少しだけ高度な障害物競走。
昨年は、嫁を置き去りにして、平均台も何もすたすた進んでゴールしてしまったが、今年はきちんと嫁と一緒にゴール。
玉入れにも超積極的に参加しており、3玉いっぺんに投げて、3玉とも入れるなど離れ業をしていたのが印象的だった。

主役は、保育園内で最年長となった次男だった。

今年は応援団にも選ばれ、開会式で、フレーフレーっと全学年を順番に応援。
壇上でダンスも披露。

園児たちの人気曲、パプリカに合わせて踊るのも上手だったし、組体操も立派だった。

私と行った親子おんぶ騎馬戦でも、帽子を二つとる活躍を見せた。
最後のリレーも、私の子なのに、えらく早く、前を走る子も早かったのに、かなり差を縮め、誇らしかった。

青組だった次男。

私が参加した綱引きも含め、勝負事で大森家はほぼ全勝。
勝ちっぱなしだった。

閉会式後の長男と四男。顔もだけれど、角度とかもシンクロ。

意気揚々と、銀座に向かい、着替えてお店で販売。
勢いのあるまま、接客していたせいか、売上も良し。

20時ごろだっただろうか、いつもいらしてくださるお客様から、貴重な情報。

「社長、知ってる?ラグビー、日本、勝ったんだよ。」

「うそ~!!!!すごい!!!」

前半が9-12で接戦だったのは、休憩の時に見ていた。
その後、どうなったのか、気になっていた。

桜ジャージを着たお客様もいたけれど、あまり盛り上がっていなかったので、”接戦だけど、負けた”パターンかな、と思っていたのだ。

世界2位、ほんの少し前まで世界ランク1位だったアイルランドに、日本が勝った。
これは、すごいことである。

「19-12かな。7点差で勝ったんだよ。しかも、勝った後のコメントが、『30分だけ喜びます。そのあとは次の試合のことを考えます。』だったところがね、やっぱり意識がもう一つ上の段階になっているのかな、って思ったね~。」とお客様のコメント。

「そうですね、すごい!」

小躍りした。

「じゃあ、今からでも、記念セールしちゃう?」
「しちゃいますか!?」

なんて盛り上がってしまった。

―結局、記念セールはしなかったけれど。

「今日はねえ。。。玉入れも、騎馬戦も、綱引きも、リレーも勝ってしまったんだよね。勝ちっぱなしは怖いなあ…。どっかで帳尻が…。」
とつぶやくと、スタッフさんから
「そうですね、明後日はもう月末(=支払日)ですもんね。」

あちゃー。

ーなかなかやっぱり。

日本代表クラスのマインドにはなれないようだ。