りょくけん東京

りょくけんだより
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社長日記

トマトゼリー。

黒の高級感ある箱。

「トマトゼリーのサンプル送るので食べていただけませんか。」

正直、あまり気が進まなかったのだけれど、いただくことにした。

ゼリーには、添加物として増粘多糖類かペクチンがたいてい使用される。

(添加物を避ける手立てとしては、寒天を使用することなのだが、食感がパリパリするので、最近の趨勢から外れる。
実際には、大手の寒天メーカーが次々と優れた食感の新しい寒天を開発していて、パリパリしていない食感のものが多いのだけれど、加工食品にはほとんど使われていない)

砂糖も入るだろう。

甘くなると、パンチが無くなるから酸味としてレモン果汁も入るんだろうなあ。

”食品添加物”も使用しないし、フルーツトマトの本丸として(僭越ながら!)トマトに砂糖を加えた加工品は、やっぱりりょくけんにはふさわしくない。

いただいておいて本当に失礼なのだけれど、気が進まない理由は、そんな感じだった。

りょくけんとして販売するのであれば、本当に美味しいトマトジュースと湯剥きしたトマトに、前述した寒天、もしくは葛くらいで作りたいところだ。

とはいえ、販売する自信は全くない。
大きな需要は見込めないし、賞味期限も長くない。
それでいて製造ロットは大きいだろう。

そんなこんなでサンプルが届いた。

原材料は、予想にたがわず、トマト、グラニュー糖、クエン酸、増粘多糖類。
まずくはないけれど…。

親切に送ってくださったのに、ホント申し訳ない…。
…我ながらひどい。