一時、ミニサイズの野菜がはやった時があった。
はやったというのは語弊があるかもしれない。
種苗メーカー側の品種改良が多くなった。
坊ちゃんかぼちゃ。照喜治さんはツルを吊り上げて栽培した。 |
”坊ちゃんカボチャ”というミニサイズのかぼちゃのヒットが契機。
核家族化が進む中、大きなカボチャは要らない、小さいカボチャで十分、しかも美味しい。
競合他社も栗坊かぼちゃだったり、赤い色のミニカボチャだったり、白皮のミニカボチャだったりを開発したけれど、その後は鳴かず飛ばず。
他の野菜でも小さいサイズが開発されたが、今一つだった。
結局、大きくしてから収穫を待つミニチンゲン菜。 |
ミニ白菜くらいまでは同意できたけれど、ミニ青梗菜というのもあって、でも農家さんは収量を取りたいから、普通の青梗菜とほぼ同じ大きさにまで生長させたりしてチグハグだった。
現在、確固たる地位を持っているのは、ミニトマトや小玉スイカくらいではなかろうか。
それも、ミニトマトも小玉スイカも特段の品種改良で生まれた品種ではなく、もともとあったものなので、一連のミニサイズへの品種改良は失敗だった、ということか。