前日の混乱はどこへ?と思うくらいに、翌朝は通常の朝だった。
日本ってすごい。
17時ごろ。
銀座店にいた私に、通販のスタッフさんから一本のメールが来た。
『すみません、クール配送ができない場所があって、野菜の定期便が一件、ヤマト運輸さんに荷受け拒否されました。まだ千葉の一部の地域は停電が続いているみたいで、お客様に電話してもつながらないんです。」
「え?」
迂闊だった。
自分や、会社の方の心配が一段落し、関東の農家さんの被害状況を確認。
山梨の野菜くだものは、思ったよりも風も雨もなかったので被害なし。
三浦の野菜は、ひどかったけれど、冬作を植え付ける端境期だったので、作物の被害はない。
茨城のコメは、台風もひどくなく、被害なし。
お店も普段通りの感じだったのに、ガーンとショックを受けた。
千葉の一部いや大部分で、停電。
断水やガスが止まっているところもある。
停電だから、冷蔵室も機能せず、クールの配送を止めている、ということだった。
東日本大震災の時のことを途端に思い出す。
普段は蛇口をひねれば出るはずの水が出ない。
さ、なんとか食べられたから、皿を洗うか、と思うと水が出ないのだ。
歯を磨くか、と思っても、もちろんでない。
本当に、気持ちが切なくなるのだ。
正直、私共の会社の向こう側にいる方に思いを巡らすことができず、本当にダメだと思った。
○○様、大丈夫だろうか。。。