前日には電鉄各社が計画運休を発表。
未明に通り過ぎるのなら、朝には復旧するだろう。

通販スタッフさんと連絡を取り合い、事務所近辺に住む方には朝必ず出てもらうようにした。
電車が遅れる組は、多少遅れても出社しましょう、となった。

お店も各責任者から連絡があり、方向性は出ていた。

夜は、時折、窓がガタンガタンと揺れたが、子供たちもぐっすり寝ていて、大きな問題はないと思った。
起きてみて、電気も着くし、水も出た。

ただ一つ、電車の音だけ聞こえない。

朝は渋滞。

取り急ぎ、妻を車で会社まで送る。

いつもならば、往復10分の道のりも、混んでいて30分以上かかった。
そこから下の3人を保育園に連れていく。
長男は10時15分から始業に決まっていたので、「油断しないように行ってね。」と言づけた。

道がもはやどこかも…

マンションの敷地内の公園は、道が見えないほど、葉っぱと枝が散乱しており、台風の強さを私に悟させるに十分だった。

保育園は人もまばら。

早出の先生たちはきちんといらしており、聞けば、ほかの先生と調整して、タクシーの乗り合いをしたり、バスで来た、とのこと。
頭が下がる。

震災の時と違い、道路に被害はないし、水も電気もガスも通っているというのは、大きなことだった。
よく理由はわからなかったが、登園している園児たちは少なかった。

駅は人でごった返しており、武蔵野線が始まっていたが、駅には止まったのか止まっていないのか非常に短い合間で即座に再出発。
乗るスペースなどないらしい。

これは、、、しばらく迷った後、車での通勤に切り替え。

人の、二つほど向こうに改札があるけれど、見えない。もわあっと蒸気が立ち込めていた。

東京を縦断して北上する車は少ないようで、逆の車線が込み合っているのをしり目に、とてもスムーズに会社に着いた。
それまで、一人で会社を守ってくれていたスタッフさんに感謝。
お店も、なんとか回っている模様。
ただ、やはり目の前で見ているわけではなかったので、かなり混乱があったようで、
日中、明日、どうしても時間を取って、こういったケースについていくつか決めてほしい、と厨房長から連絡があった。

2019年の台風15号は関東の東部に上陸し、神奈川の沿岸部と千葉県の広域に大きな被害を残して、去っていった。