実は、6月4日というと、ほとんどの農家で、すでに田植えは終わっている。
山﨑さんくらいの規模があるため、なんとか、まだ田植えが済んでいない場所があった。
美穂さんに聞くと、「そうですね~10日に一応全部終わる予定です。」とのこと。
「そんな忙しいときに、ご対応いただいて、すみませんねえ…。」
「え~いえいえ、全然~。」とニコニコして答えてくれた。
一区画が、50m×50mくらいあるだろうか、広い田んぼを、山﨑さん所のスタッフさんが田植えのトラクターに乗り、田植えを行っている。
そうか、そういえば、機械か。
「じゃあ、乗ってみますか!まず社長、社長とお子さんたちどうぞ。」と山﨑さんが進めてくれたので、大きなトラクターに、私と、息子二人と通販スタッフさんのお子さんの4名で乗車した。
否が応でも盛り上がる。
妻から言われた、「あなたはみんなを楽しませる役!」という言葉を思い出しつつ、先頭を切って乗ってしまった。
薄いプランタのようなプラスティックに少しの土を入れて、そこから伸びた、苗は、ちょっとひょろ長い芝のように敷き詰められている。
トラクターの乗車口から見た稲の苗たち。 |
本当にすごいと思うのだが、その苗たちを、機械の“手”が回転しながらひとつまみずつ、つかんでいき、田んぼに植えていく。
その力加減とか仕組みは、本当に、不思議だ。
乗車して上から見てもよくわからない。
トラクターの横から稲を植えているところ。 |
と、子供たちが平気でトラクターの上を動き回るので、それどころではなくなった。
田んぼに落ちたら大変だし、農業系トラクターの関連では、よく死亡事故も起こっているからだ。
奥行50mを行って帰ってきて、5分くらいだろうか。
けっこう気持ち良い。
ほかのスタッフさんたちも順番に乗っていく。
トラクターの仕組みが知りたくて、傍からじっと見ていたけれど、やっぱり分からない。
「あ~~~~!」
突然、背後で叫び声がした。