スマートフォンを取り出して、バス会社からのメールを再確認。
「バス会社の都合で、マイクロバスが用意できず、小型バスになります。」としっかり書いてあった。
その下の欄に、運転手さんの名前も書いてあった。
”リュウ”さん。
「劉さん。。。中国の方か。」
日本人同士であれば、暗黙の了解で、多少の融通が利く。
外国の方だと、やっぱりそのあたりの、阿吽の呼吸がどうなるのか、少し心配になった。
どのくらい日本人よりかな?
大陸側の考えが強い人だと、自分が想定していないことも起こるのでは?
ま、その時はその時だ。
集合場所に着いて、しばらくじゃれあっていた兄弟も、次男が突然もじもじしながら言った。
「トイレ行きたい。」
―出たな。