××だけど、○○だ。
りょくけんは、そんな野菜くだものをおすすめするのが好きだ。
黄金柑(おうごんかん)は、まさしくそんな野菜くだものの代表格。
黄金柑。隣りは、ちょうど落果してしまった後の葉。 |
小さくて黄色いんだけど、香りが良く甘くて美味しい。
黄金柑は何かの掛け合わせかよく分かっていない。
19世紀に鹿児島県で発見された。
鹿児島県では黄蜜柑(きみかん)、静岡や神奈川の小田原あたりではゴールデンオレンジと呼ばれたりする。
通常、2月くらいに収穫し、予措(よそ)といって、保管しておくことで酸抜けを待ち、出荷する。
これを、あえて収穫せず3月下旬まで樹上に生らせておくことで、食味が向上する。
特に糖度が、2~3度変わってくるのだ。
それと引き換えに、外観が少し、鮮やかな黄色から、くすんだような黄色になり、傷も多くなってしまう。
渥美さん |
生産者の渥美さんも、当初は、2月に収穫していた。
色と言うより、生理落果と言って、落ちてしまう果実が多くなるのを避けるためだった。
「でもりょくけんさんの言う通り、木に残しておいた方が食味が良いだよ。」
と、最近では、きちんと樹上完熟してくださる。
きちんと熟度が上がると美味しくなるため、鳥にも食べられてしまう(鳥害の跡)。 |
ピンポン玉くらいの小さな柑橘だが、オレンジのようにくし形に切ると、きれいに皮が剥ける。
「種が少ないですね。」と水を向けると、
「そう、うちのは割合少ないだよ。苗は確か、神奈川の方から入れただけどね。」と笑う。
一般的な黄金柑は種が多い。
小さな果実の中に5~6個も入ると、どんなに美味しくても、食べるのが億劫になる。
どういった理由かわからないが、渥美さんの黄金柑は種も少ない。
甘さ、酸味、香り。
レモンを甘くしたような、濃い感じ。
風味の優れた、美味しい柑橘。
今週末から入荷予定だ。
■黄金柑 静岡県産 約400g 648円(税込)~
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/40715.html