品種や旬があるので、おおよそ、そのカレンダーさえ気を付けておけば、美味しいりんごにあたるだろう。
ただ、ふじりんごは、作っている量も人も一番多いので、かなり個体差が出るりんごだと思う。
いくつか見極めるポイントがある。
1.真っ赤でないほうが良い。
2.真っ赤でない部分を見る。
3.お尻を見る。
一般的な見極め方を見ると、重いほうが良いとか軸が太いほうが良いとか、書かれている。
前者は合っている。
軸の細い太いも、関係してそうだが、そうでもない。
ふじの場合、真っ赤でないほうが良い。
真っ赤に着色させる技術がある。
銀色の反射シートを地面に敷いたり、あるいは、葉摘みといって、葉の日当たりを良くするために葉っぱをとってしまう。
丸裸になったりんごの実は、確かに真っ赤に着色するのだが、葉がなくなることで光合成ができなくなるので、甘くならない。
また、枝変わり品種の”ベタ赤系”というふじりんごが存在する。
見た目は真っ赤で美味しそうなのだが、食味は劣る。
本来のふじりんごは、縞系と言って、縦に縞模様が入る。
こちらの品種のほうが、ずっと美味しいのだ。
二つ目は、真っ赤でない部分を見ること。
熟度の高さは着色していない部分が、緑ではなく、黄緑あるいは黄色になっているほうが美味しい。
軸の周りのくぼみだったり、お尻のくぼみが、うっすら黄色を帯びていれば、美味しい。
最後に、お尻を見る。
なんとなく広がっていて、くぼみが深いほうが、十分に成長していて味が良い。
だいたい、この三つを押さえておけば、美味しいふじりんごにあたるはずだ。