早朝、羽田空港を飛び、向かったのは、青森。
空から見る青森の風景は、木々がうっそうと茂っていて、本当に青い森の名にふさわしい。
出張の目的は、りんごの状況確認と、来夏の作付けの相談である。
3件ほどの農家に会い、あわよくば、もう一件くらいお会いして話したいところだ。
空港でレンタカーを借りて、りんごの生産者さんに会いに行った。
アップルヒルという直売所の駐車場で待ち合わせ。
空港から車でほんの16分の距離だった。
「私の車で行ぎましょう。」
レンタカーをおいて、農家さんの車に乗り込んだ。
すぐ脇の道を上がっていき、丘の上を登ると、辺りはりんご畑ばかりで、向こうには、山が見える。
「ごごがら見るのがぎれいなんですよ。」
津軽富士、こと岩木山(いわきさん)である。
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岩木山 |
稜線がきれいに出ていてるが、頭頂部には雲が掛かっていた。
そこから少し下っていくと、りんご畑の間に、だだっ広い野菜の畑がある。
ねぎの葉のようなものがひょろひょろっと出ている。
にんにくだ。
「これは奈良岡さんの畑ですね?」
「はい、そうです。ごれは9月23日に植えだものです。」
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にんにく |
奈良岡さんは、代々の農家である。
稲作農家だったが、だんだんと作物を分け、今は、米、りんご、にんにくを三本柱にしている。
農家にとって米は重要。
米を販売していることで、年間の収入が計算できるからだ。
どちらかと言うと、りんごについては、後発の奈良岡さん。
だから、フジりんごが中心ではあるけれど、様々な品種にも取り組んで、差別化を図っている。
にんにく畑のとなりには、りんご畑が広がっている。
すでにフジの収穫にも入っていた。
「もう、フジも収穫しているんですね!?」
「ええ、まあ。」
「早いですね。例年よりも10日くらい早いんじゃないですか?」
「そごまで早ぐないですね。4日か5日くらいですよ。」
私の印象では、フジは例年11月20日以降。
だからとても早く感じた。
「あ、そうだ、大森さん来る、って言うんで、残しときました。」