「青かったらまずう見えるやろう? だから色が着いてからもごう思ってる。」
極早生みかんと早生みかん、普通みかんに晩生みかん。
場所にもよるが、12月後半から収穫が始まるのが普通種。
それよりも早く収穫できるのが、早生みかんであり、それよりもさらに早く収穫できるのが極早生みかんである。
極早生みかんは、皮が青いままでも酸味が抜けるのが早く、9月下旬くらいから出荷が始まる。
糖度は8~11度くらいで、酸味は、まだ強いまま出荷する農家もいれば、割と抜けてから出荷する人もいる。
すっぱいまま納品されても、おいておくとすぐに酸が抜けて、食べやすくなる。
ところが、愛媛の川田さんには、それを拒まれた。
せっかくうまいみかんなので、きちんと色がのって、美味しそうになってから出荷したい、とのこと。
巷では、極早生みかんがたくさん売られているのに、10月の、この時期まで待った。
先々週、発注すると、
「まだ一週早い。来週ののう、22日くらいかのう。その時分から、もごう思っとるわい。」
今週になって、事務所に電話があった。
「特別よ。特別にもごうわい。」
と通販に40kg、銀座店に40kg、”特別”に収穫してくれた。
水曜日、届いた箱をあけると、菊みかんばかりで、かなりしっかりした感じ。
品種はオリジナルで、”スペシャル”と呼んでいるそうな。
半分に割いて、食べてみると、うち袋はやわらかいし、酸味も適当にあって、甘さも秀逸。
これだ、これ。
朝から笑みになった。
川田さんのすぐ上の畑では、土砂崩れも起きて、大変な被害だったそうだ。
和歌山は、8割くらいの畑で被害が出ている。
今年は、大変な年。
そんな年に、こうして美味しいみかんをお届けできるのが、本当に幸せなことだと思う。
みかん、始まりました!
■みかん 愛媛県産 約500g~ 680円(税込)
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