昼休憩を終え、売場にたどり着くと、人だかりができていた。
四方を商品に手を持つお客様で囲まれている。
決して、売場の人数が少ないわけではない。
驚く間もなく、輪の中心に入り、お客様の対応をした。
幸い、一人のお客様も、もういいや、と帰られることなく、なんとか全員対応できた。
忙しく対応していると、少し視線の先に、青木農園の専務が柱にもたれかかりながらこちらを見ている。
ちょこんと挨拶をしたら、その手前にいた女性から「すみません、こちらの…」
接客中だったので、「少々お待ちくださいっ」と咄嗟に言ったが、苦笑している女性を良く見たら、青木農園の社長さん、その人だった。
「おっ」
気づいたけれど、それでも、15分ほどお待たせしただろうか。
そのくらいお客様が多かった。
少し落ち着いたので、青木農園二名の元に駆け寄った。
青木さんと。 photo by hijiki ishizuka |
「すみません、ご無沙汰しています。」
「ああ、いえ。すみません、いつも電話出られなくて。」
「いえ、こちらこそすみません。ところで、かぶがもう出ているとか!」
「はい、そうですね~。来週の水曜日から着けられると思います。」
正直、嬉しい。
混んでいるところもお見せできたし。
かぶも始まる。
野菜もそろそろ冬支度。