りょくけん東京

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コラム

三越伊勢丹グループの決断。

銀座三越

りょくけんの入る松屋銀座の隣には、三越銀座店がある。

何を隠そう、学生時代に三越の地下にある、干物屋でアルバイトをしていた。

今ではライバル店なので、競合の動向は気になるものである。

ニュースも良く読む。

まず、店休日の廃止。

2月と8月は、小売業の売上が落ち込む。
それを見越して、店休日を設け、働く人たちの英気を養おうという意図だったと聞く。

今年になって、三越伊勢丹グループは社長が電撃的に代わった。
ならば、方針が変わって当然と言えば当然なのだが、店休による売上減のほうが、大きいと判断したのだろう。

松屋銀座にテナントを持つりょくけんとしては痛手だ。

三越店休日の日は、自然と売上が上がるからだ。
服や化粧品はそうならない。

食品部門だけが受けるメリットだった。

そしてこのほど、グループの3店舗の閉鎖を発表した。

社長の解任劇も千葉三越などの閉店ショックによる社員の不満だったと報道にあったが、社長が変わっても、閉店を決めるのはよほどの収支だったと見て良い。

新潟三越、伊勢丹府中店、伊勢丹相模原店。

伊勢丹府中店は、催し(=一週間限定の販売会)に誘われ、現場も見に行ったことがあった。
伊勢丹相模原店は、ドラマ「デパート夏物語」の舞台だったから、そんなお店がよもや、そんな憂き目に会うとは思っても見なかった。

原因については、イオンやヨーカ堂などの大規模店舗の出店が大きいと言う。

もうひとつ付け加えると、百貨店自体が、都心しか利益体質でない、という事実だ。

伊勢丹三越グループでは、新宿伊勢丹を筆頭に、日本橋三越、銀座三越が大きく稼いでるが、そのほかの店舗は、稼ぎが少ない。

地価や利権が強い都心、日本橋や銀座には、巨大なスーパーは進出できない。
たとえ進出したとしても、薄利多売を継続することができないだろう。
家賃も、人件費も高いからだ。

かくいう、りょくけんだって、銀座と言う立地で、店舗を出させていただいている。
おかげさまで13年経つ。

時代や求められるものは変わって行く。

変わるべき所は変わって、大切なところは守って生きたい。

大企業が、次にどう出るのか。

僭越ながら注視していきたい。