3月に、フジりんごが終わると、需要があるけれど、りんごがない。
特に赤りんごは、フジが強すぎて他の品種がないのがつまらない。
そう思って、いろいろなりんごを探し回ったことがある。
その際に、お会いできたのが、長野の成田さんだ。
私より少し若い、物静かだけれど野心あふれる農家さん。
りんごの品種は20品種以上植えているだけでなく、ワッサーや、スイートネクタリンなど同じバラ科のくだものも栽培。
実家のりんご農家を引き継ぐ前には、農学校で、西洋梨を専門にしていたというから興味深い。
その、成田さんの西洋梨が、オーロラやドゥワイエンヌ デュ コミスだ。
りんごも、とっても面白くて、すでにシナノリップ、シナノドルチェ、あかぎ、千秋、シナノプッチと扱っており、これから中早生種のメインになるりんごも始まってくるが、その前にあるのが、ドゥワイエンヌ デュ コミス。
とても栽培が難しく、なかなか流通していない。
が、成田さんに言わせると、難しくないという。
「剪定さえ気をつけて、3本目を剪定して実をつければ、難しくない。その点が、他の西洋梨と違うだけなのをみんな知らないだけなんです。」とのこと。
西洋梨をきちんと学問として専門に学んでいた成田さんならでは、か。
次は、どんなくだものが始まるのか、楽しみである。