りょくけん東京

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産地情報 社長日記

台風21号 二日目。

電車は動いていたが、遅延していた。

事務所に着いて、お店のレジトラブルについて数箇所に電話。
情報を整理し、朝礼をした後、農家さんに電話をした。

被害状況を把握するためだ。

和歌山、大阪の湾岸地域は壊滅的。

「枝も葉も飛ばされてしまって。道が枝で埋まっていて、柿畑までたどり着けないので、正確にはまだ分からないんですが…。」
「ライフラインは・・・?」
「ああ、止まってます。」
「・・・。」
和歌山の紀の川柿などをお願いしている宇城さん。
昨年も台風の害がひどく、あまり収穫できなかった。
葉が飛んでしまうと、光合成がままならないから、糖度が上がりづらくなる。
果実には傷もつく。

なかなか言葉にならない。

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「いやあ、だめですわ。こんなふうに根こそぎハウスが飛ばされているのは初めて見ました。」
「・・・」
「いただいた電話で申し訳ないんですが、今年の水なすは終了でお願いします・・・。」

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山梨や長野も。
「ぶどうは2割くらい落ちたくらいで済んだけれど、桃の木の大半が折れた」という農家さんも…。

野菜だってやっている。
「いやあ吹き飛ばされた。今回はひどかった。」
「・・・」
「今なっているなすは全部とってしまうことに決めた。そしたら、次からなるなすは、大丈夫になるじゃないかと思ってます~」
「そうですか・・・。勝手なんですが、今日の荷物は?」
「いつも出しているようなきれいなのではないけれど、、、」

夏野菜で一押しのなすは、少しの間、傷果が増えるかもしれない。
中身の美味しさは変わらないので、ご勘弁を。。。

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岐阜の、柿はどうなんだろう?
平野だし、さえぎるものが無い。

「今回はひどかったね。鉢は倒されるし、木は抜けて折れるし。」
「周りに張ってある風除けのネットは・・・?」
「なぎ倒されましたよ。今回はひどかったね。ただでさえ、なりが少ない年だったんで・・・、まあ色づいているのはあったからそれの渋抜きを始めてみますよ。できあがったらまた電話します。」

豆柿も、早秋柿もあるにはあるけれど、かなり少なそうだ。
原木の富有柿は、葉が飛ばされて、味の面で不安がある、とのこと。

気になると止まらない。
その後も、あそこはどうだろう?
ここは?
と電話が離せなかった。