朝。
「お、大丈夫かも。」
思ったが早いか、ズキン、と頭痛が走った。
体温を測ると、38度を超えている。
風邪は1年に一回くらいひく。
ただ、熱はめったに出ない。
38度を超える自分の体温を久し振りに目にした。
何十年ぶりだろう。
そのときはデジタルではなかったような。
「頭が痛い」と妻に言うと、長男も、次男も同じことを言っている。
次男と三男は、前々日に、予防注射を受けた。
三男は、その影響で、前日、多少発熱し、保育園を休んだ。
送っていって、保育園に断られて、つれて帰ってきたのは私だ。
何か関係があるのだろうか?
だが、そんなことを考える余力もなく、立っていられない。
すぐ横になった。
三男だけが、妻に連れられて、保育園へ。
他の男子は全員、ダウン。
全員、鼻水も咳も下痢も、いわゆる風邪症状が無い。
頭痛と発熱でうんうん言っている。
ー思考能力があまり無かったが、とにもかくにも会社に連絡し、頭痛&高熱で、休ませてほしいことを伝えた。
会社の経営者として非常にまずい。
しばらくすると、比較的、症状が軽めだった次男は回復。
ケロッとして一人遊び。
午後になって、長男は嘔吐したが、それですっきりしたようで、「治った。」と言って遊び始めた。
残ったのは私である。
相変わらず38度以上あり、頭痛と不快感たっぷり。
「横になっていれば…。」という淡い期待は止め、この症状から何とか脱したいと、意を決した。
「医者に行きたい。お金貸して。」
「そんなの良いよ。医者行こう。」と妻は即答。
だが、ここでまた問題。
世間はお盆休みの真っ只中。
医者も休みだった。