マンゴーは8万もの花を咲かす。
中には受粉に失敗したものの、果実をならす花も出る。
普通は摘果で間引きするが、そのまま残す場合もある。
静岡の浜松でマンゴーを栽培する足立さんも、残す。
足立さんは自己流でマンゴー栽培を経験してきた方なので、宮崎の洗練されたやり方は採用していない。
「なったら、もったいないじゃんね。」
だから、間引かない。
その中で大きくなるものもあれば、途中で生長をやめ、小さいまま熟すものも出てくる。
これが、ミニマンゴー。
産地によっては姫マンゴーとも呼ぶ。
真夜中だけれど、ちょっと実物を切ってみた。
いつもは、心なしか薄い面にそって三枚におろすが、今回は、種に直撃するように包丁を入れた。
種は確かにあるが、くるりと包丁を回して入れると、アボカドの要領で果肉と種がある面と、果肉の面に分かれた。
種が薄い!
薄い紙の様。
つまり、小さいのだけれど、食べる部分が多い、お得なマンゴーだ。
意図して作るものではないので、量産できないし、安定生産もできないのだけれど。
糖度は高く、普通の大きさのマンゴーよりも美味しいかもしれない。
そんなお得なマンゴー。
ぜひ一度お試しあれ。
■ミニマンゴー 静岡県産 約300g(3玉前後)