「畑は大丈夫だけれど、お店に商品がなくなって来ててね。島には物資が来んのですわ。」
「道が遮断されてて、レモンがとりにいけません。もうちょっと待っててね。」
午前中、広島の農家さんから電話やメールがあった。
逆方向も然り。
「広島への荷物は、ヤマトが受け取ってくれません!この商品どうすればよいですか?」
「ご迷惑おかけします。銀座にお送りいただければ。」
農家さんがせっかく作ってくださった野菜くだものを無駄にするわけにも行かない。
弊社で引き取ることにした。
午前10時、ヤマトさんが発表した荷受けや配送停止区域。
十分に広かったが、午後になって、14時に更新された停止区域は、一部開通したものの、範囲は広くなっていた。
”道”というものが遮断されるのは、本当に怖いことだ。
取引先さんのある呉は、全域で配送停止。
スーパーから物がなくなり、物資に窮しているというのに、物が送れない。
一方で、私の目の前には多くの食料がある。
なんだか複雑だ。
取引先さんと話して、配送可能エリアになった広島県南区の住所に、とりあえず、発送することになった。
その場所から、自家用車で、お店に持ち込む計画。
木曜日になんとか、その地に着いて、取引先さんはもとより、その先のお客様の手にも入れば、と心から願う。