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産地研修2018 ~永田さん4~

駐車に手間取って、少し遅れていくと、なにやら、ハウスの中を13名が覗いている。

小玉スイカだ!
スイカの原生地は、砂漠。
雨が苦手だ。

そして、雨が降ると食味も落ちる。
それを防ぐため、ハウスで栽培する。

ハウスの中を覗くと、本当にきれいに手入れがされており、下には、ワラが敷かれ、防草に役立っている。

「中はいっても良いっすか?」
「暑いからよしたら。」

制止されるのも聞かず、ハウスに入った。
暑いけれど、さほど暑くない。
両脇が、ネットになって風が通っているためだと思う。

スイカには、7色の着果棒もついていて、いつ果実をつけたか、分かるようになっている。
いっせいに収穫してしまうと、熟度に差ができてしまうのだ。
着果棒を頼りに、順番に収穫すれば、熟度の見極めが楽だ。
7色あるのは、月~日の曜日による。
一週間ずれると、さすがに大きさも違うので、間違えて収穫することもない。

注目すべきは、一株一果であること。

小玉スイカは通常、一株から二本つるを伸ばし、それぞれのツルに2玉ずつならす。
1玉目を収穫した後も、着果すれば、二番果といって、それも収穫する。
だから、一株から1~6玉は収穫する。

それを1玉しか収穫しない。

大玉スイカでは、実際に取り扱っているが、小玉スイカでは初めて聞いた。

これは美味しいものがとれるだろう、とわくわくした。

その言葉を聞くまでは、、、

「品種は何ですか?姫まくらですか?」
「種屋が間違えて、姫まくらじゃなくて、”紅”まくら!」

紅まくらは、大玉スイカである。

重さが10~15kgくらいまでになる。

もう収穫しても良い大きさではないだろうか?と思っていた期待感が吹き飛んだ。

みんなの期待をよそに、少し不安を感じて、次の畑に向かった。

「じゃ、次、行きましょう。」