チケットショップで云々うなっていたとき。
りょくけんの先輩から電話があった。
「いつから冬瓜いれるんだっけ?」
「明日(=6月5日)、近くまで行きますよ~」
「え~じゃあ、おいでよ。そこまで来てるんなら。」
「いやあ、でもちょっと遠いっす。」
冬瓜の話や産地研修の話を一通りした後、オイシックスと大地とラディッシュの合併の件が話題になった。
私にはかなりホットな話題だったからだ。
「まあ、でも、そうなるら。」
”~ら”と語尾につくのは、三河地方や遠州地方の方言で、関東で言えば、”~だべ”とか”~べ”のような感じ。
「大地は、がんばって有機のものをやろうとしてたけど、オイシックスもらでぃっしゅも、自分らで基準作って、なんちゃって有機となんちゃって特栽(とくさい)ばっかだもんね。違いがないじゃん。」
とは先輩の言葉。
うーんそういえば。
打ち出しやネーミングが上手なオイシックスさん。
なんとか、理想とする有機栽培に近づけ、それに近いものを扱おうとする大地さん。
安全安心を標榜するらでぃっしゅぼーやさん。
大地とオイシックスが合併した今、らでぃっしゅぼーやの独立性や特徴は、薄まってしまう。
聞けば、三社とお取引をしている農家も多いとか。
それならば、規模を大きくしてバイイングパワーや物流コストの効率化、非営利部門の圧縮をしたほうがベターか。
「んで~? 大森君はどうするの?現状維持じゃダメだに。」
「うーん。僕は、すみません、堅実にやりたいと思っています。」
私には、SKIPでの失敗も、店舗網を広げたときの失敗の経験もある。
自分の能力も分かっているつもり。
地に足つけて、顔と顔を見知った中で、生産側である農家さんとも、消費側であるお客様とも、お付き合いしていきたいと思っている。
「鶏口となるも牛後なるなかれ。」
独立独歩、後ろも振り返りながら、我が道を進みたい。