土曜日は、長男の小学校の運動会だった。
たまたまお休みだったので(実は、運動会であることを知らず・・・)、観戦することにした。
朝、設営を手伝うと、一般の席取りの時刻より早く、席を確保できますよ、というなんとも不思議な暗黙のルールがあるらしく、それを活用すべく、7時半に小学校に集合した。
早朝からテント張りや、万国旗、玉入れの道具、大玉などを運び込んでいく。
不思議なもので、長男の運動会で、設営の手伝いなのに、次男も着いてきた。
「僕も行く!」
何か楽しいことがあると思ったようだ。
でも、なんだかやっぱり男子で、いすを運んだり、万国旗を運んだり、精力的に手伝ってくれた。
こういった類のことは、もっぱら長男を頼ってきたが、次男も頼もしくなってきた、と思った。
8時ごろ、少し雨もパラパラと降ったが、その後は、一切降らず、曇り時々晴れ、といった感じで、運動会にはちょうど良い天候となった。
足が遅く、運動会が嫌で嫌で仕方なかった私に似ず、長男は運動大好きで、足もそこそこ速い。
奇数の学年は徒競走、偶数学年は、なぜか障害物競走。
その事実を、前日に知ったが、これはいよいよ期待大。
なんだか俊敏で、ジャングルジムを目にすれば、必ず登って駆け回る性格。
障害物なんぞ乗り越え、駆け抜けていってくれるに違いない。
2年生より前に4年生の障害物競走があった。
「運があれば・・・」と題目がある。
「?」と思ったが、その答えはすぐ分かった。
最初の障害が、じゃんけん。
運動会が楽しみで、足の速い子は、ちょっと残念だろうなあ、と思う。
予想通り、ゴールしてすぐ泣き出す男子もいた。
「じゃんけんで勝てなかった~」
先生とおやごさんも慰めていたが、なかなか収まらない。
長男の、2年生のレースもこれだと・・・。
少し不安がよぎる。
1学年の人数が、70人程度なので、進行も早い。
どんどん進んでいよいよ長男の障害物競走が始まった。
何の因果か、出走1番のレースで、あっという間に始まった。
まずは網くぐり。
背丈より少し低くなった網をもろともせず、かいくぐる。
次にダンボール積み。
よくルールがわからなかったが、おそらく番号が振ってあり、違うコースレーンの番号に、ダンボールを摘む。
その後は一直線にゴールに向かっていく。
必死の形相で走りぬけ、白いテープを気持ちよさそうに切った長男。
ガッツポーズを見届けた。
自分のことのように嬉しい。
昨年は、所属する赤組が負けたので、泣いていた長男。
「自分のかけっこで四番じゃ、負けるだよ。」
小さな積み重ねが大きな結果になる、他力本願+自力でもがんばらなきゃ、と伝えたかった。
今年は、それを認識してくれたか。
果たして長男が所属する赤組は、白組に48点差をつけて勝利。
最後のリレーで、負けていたので、ドキドキしたが、結果に安堵した。
小さな小さな自分の一歩かもしれないけれど、それが大きな団体のひとつの結果になる。
そんなことが分かってくれればなあ~なんて思う。
―お休みで良かった。
あぶないあぶない。