ブラッドオレンジには大きく三つの品種がある。
タロッコとモロとサンギネッロ。
このうち、日本ではタロッコとモロが導入されている。
モロのほうが赤が濃く、ブラッドオレンジといえば、こちらをイメージするかもしれない。
ただ、レタスと同じで、緑のレタスに比べてサニーレタスがやや苦味があるように、モロのほうが、独特の風味が出てしまう。
糖度も11度くらいで、やや低めだ。
モロを調べると、食味がやや劣るため、製菓やジュースの原料として期待されている、みたいなコメントが多い。
タロッコは、オレンジ色の果肉に赤みが差すタイプ。
特に日本では、気温が足りないのか、赤がうまく出ず、中には、オレンジ色だけのものもある。
ほぼ、外観と一致していて、赤みを帯びているもののほうが、中の果肉も赤くなっている”可能性”が高い。
左のほうが赤みが濃い。 |
カットしてみると。。。 |
今年は、2月下旬ごろから一般的な量販店でも、国産の、愛媛のブラッドオレンジが多く取り扱われていた。
栽培量が増えてきたのだろう、だいぶ手ごろなお値段で販売されていた。
ためしに購入してみたが、やっぱりすっぱい。
2月では、早いのだ。
3月20日ごろに届いた矢野さんのブラッドオレンジを食べてみて、やっぱり確信した。
フレーバーが良く、カットしたときの香りがたまらない。
美味しい。
ただ、赤みが少ない。
これは、今年は致し方ないのかもしれない。
気温が低く、雨が多かった。
曇天が多いと、赤みが十分に入らないのだ。
他産地や輸入物に比べると、酸味が少なく、オレンジフレーバーがあって、今年もやっぱり美味しい。
小玉で大きいサイズがほとんどないが、味は良い。
ちょっと高価だが、ぜひ一度は食べてみてほしい柑橘だ。