りょくけん東京

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コラム

国産モッツァレッラの可能性。

私が30年前、まだ小学生あるいは中学生だったころ、国産のナチュラルチーズはほぼ存在しないか、高級食材だった。
それは、12年前、りょくけんが松屋にオープンした頃も、それほど変わらなかった。

そんな状況が、ここ2~3年のうちに、ずいぶんと様変わりした。

kg単価もずいぶんと下がったし、いくつものチーズ工房が国内に生まれている。

りょくけん松屋銀座店でもっとも使うチーズは、モッツァレッラである。

牛の乳を煮込み、子牛の第四番目の胃から取った酵素「レンネット」を加えて、あの独特の、繊維状のモチモチとした、フレッシュなチーズが生まれる。

本来は水牛のミルクを使ったようだが、現在では乳牛のミルクが主である。

国産のものとイタリアからの輸入物を比べると、12年前は、まったく手が出ないほど、国産モッツァレッラは高価だったが、現在では、その差がかなり縮まった。
ちょっと国産のものが高い、くらい。

取扱量や、国内の冷蔵物流の工夫ができれば、中食のお惣菜の原料として現実味のある数字。

そう思って、国産のモッツァレッラをこの1ヶ月くらい調べて、取り寄せて食べてみた。

寒いところのほうが、脂肪分が良質で良い牛乳がとれる、と思って北海道のモッツァレッラを、まずは調べてみた。

ところが、どうも今まで使っている水牛のモッツァレッラと違う。

すごく気になったのが2点。