りょくけん東京

りょくけんだより
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社長日記

「入社おめでとうございます!」

「社長挨拶、5分くらいしゃべるから。」
「そんなに話すんですか!?」
「長っ」
「すごいですね、そんなにしゃべれるんですね。」

一応、事前に、式次第の流れだけを話していた。
前日の夜に、原稿を見ながら練習すると4分46秒だったから、おおよそ5分と見てよいと思った。

出番だ。

「ご入社おめでとうございます!」

私からすれば、入社していただいてありがとうございます、と言いたいくらいだ。
ただ、社会人になる、ということは、親の庇護を離れ、自分で稼いで、自分の足で歩いていくことを指す。
世間一般的には、人生の中で一段上のステージに登ったという点で、やっぱりおめでたいことなんだと思う。

私からの挨拶は、要約すると以下のとおり。

1.5年で倒産する会社が9割。
2.商売は矛盾。商売人は高く売りたいし、消費者は安く買いたい。
3.その引き算に見合った価値があると認められるから、商売が成り立つ。
4.株式会社りょくけん東京は7年目を迎えた。継続できたのは、その”価値がある”と認められたから。
5.”売る”という行為は、この先どこの会社に行っても必要なスキル。ぜひ身に着けて、その後、会社にも自分の色をつけていってほしい。

ほっとした。

引き続き、経営理念唱和。

一、安全で美味しい野菜くだものを提供し、食文化の向上に貢献いたします。
一、未知の分野も恐れずに挑戦し、先駆者の地位を堅持いたします。
一、お互いに信頼し協力し合って、より豊かな生活の実現に努力いたします。

創業者から引き継いだ大切な理念だ。

その後、スタッフ紹介。
列席した社員や通販スタッフに簡単に自己紹介してもらった。

「実は、今一人、スタッフを呼んでいます。りょくけんのスタッフは、多種多様。本業を他に持っている人も多いんです。隣の部屋に移動しましょう!」

列席者、全員でぞろぞろと隣の、いつもは出荷をしている部屋へ移動した。