自然にはかなわない、とか、天候に左右される、とか農業はかくも不安定。
そんな風に思っている。
ところが、食料といわれる物資の中では、農業は、そんなに不安定ではないそうな。
大学の同級生のだんなさんに、システム屋から水産会社にヘッドハンティングを受け転職した方がいる。
その人に言わせれば、水産資源こそ、不安定そのもので、とれるかとれないかまったく不透明な食べ物産業だ、とのこと。
その年のその時期になれば、さんまは、その海域にやってくる、というが、傾向であって、どこにもその保障はない。
ある年、突然なくなっても不思議はない。
「養殖があるじゃん。」というと、
「あんなもの、囲っているだけで、海だから、ひとたび工場排水が入ったり、海水気温が上昇したり、プランクトンが異常発生すれば、即全滅だ。」とのこと。
「農業のほうが、どれだけ計算がたつか!」
この業界に入って、そんなことを言われたのは初めてだったが、そういわれれば、そうである。
おおよそ、種を撒き、一定の時間が経てば、収穫ができる。
天候の被害があっても、全滅、ということは少ない。
しかもお金をかければ、ハウス栽培だってできる。
自然の影響を最小限にするすべがある。
上には上がいる?ということか。