そういえば、自分の入社式はどうだったか。
ユニクロを経営する、ファーストリテイリングという会社に私は新卒で入社した。
忘れもしない、3月1日が山口の本社で入社式。
卒業前に入社式があることをあまり把握しておらず、急遽、卒業旅行を決めて、ヨーロッパに行ったっけ。
入社式当日は、当時専務だった堀端さんに、壇上からこっぴどく怒られた。
冒頭にあったはずの、社長の柳井さんの話はあまり覚えていない。
それはそうだ、聞いてなかったから。
逆に言えば、堀端さんからは、それを怒られた。
「誰も聞いてない。社長の言葉をメモすらもとらない。何なんですか!?」
学生気分で、まだ卒業式も迎えていないのに、入社させられることに、少々憤りを覚えている350余人。
なんだかわさわさした雰囲気で、しゃべっている人が多かった。
私自身、おしゃべりこそしていなかったけれど、授業でもないのに、「メモを取れ」とお叱りを受けたことに、戸惑ったのを覚えている。
翌日から山口本社で泊り込みの新入社員研修。
挨拶とお辞儀、声だしの練習を徹底的に二泊三日。
最終日、きちんと話を聞く新入社員に対して、柳井さんが、すごく驚き、「いやこれは研修チームは、大変なことをしましたね。」と、めったに誉めない人が、最大級の賛辞を送っていた。
確かに、研修チームはすごかった。
眠らせなかったし、僕らをまったくあきさせない雰囲気に満ち満ちていた。
3名だけで、生意気な僕らを、「この会社についていこう」と思わせたのだから。
桑原さんという方がリーダーだった。
小柄だけれど、パワフル。
(その後、SKIPでたまたま私と同僚となった女性とご結婚され、さらにお住まいは私の大学の同期&高校の先輩と同じ。それはそれでびっくりした。)
会社においても、教育は重要。
私も、少しずつでも、あの人たちに近づいていきたい。
―社長の言葉、考えなきゃ・・・。