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野菜情報

八十八夜の茶葉。

茶葉の手摘み作業風景

八十八夜とは、春分の日から八十八日たった夜のことを指し、おおよそ5月2日前後だという。

お茶の葉がちょうど新芽を出し、茶摘みが始まる時期にあたる。

お茶の品質を左右するもうひとつのファクターが、この収穫時期、言い換えれば、新芽なのか十分に大きくなった茶葉なのか、ということになる。

新芽のほうがテアニンが多く、旨みがあり、香りもある。
生長した葉のほうが、お茶らしい渋みが出て、茶葉自体の収穫量も増える。
一方で、お茶を淹れたときに、なかなか出ない(数分の差ではあるが)、緑色が濃い、という特徴がある。

新茶が尊ばれるのは、新茶はほぼ、新芽が原料だからだ。
湯の温度を60度くらいにしてゆっくり淹れ、繊細な香りを楽しむ。

また、八十八夜に摘み取った茶は縁起が良く、日本人には、特に有難がられるのは、そのような理由がある。

ちなみにりょくけんの新茶は、他のお茶よりも1ヶ月ほど遅く、6月に入ってからの提供になる。
これは早生や晩生など10種類程度の茶葉品種を、生産者である太田さんがブレンドして作ってくださるからだ。

先日、通販に「上煎茶がほしい」とご注文をいただき、「特上煎茶ならある」とお勧めしたが、「飲み比べて、上煎茶のほうが好きなので」とご回答いただいた。

1.品種、2.栽培方法(遮光する否か)、3.収穫時期 の三つのファクターによって、お茶の味にはかなり特徴が出てくるのである。