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野菜情報

抹茶とは?

抹茶と粉末茶の何が違うのか?
抹茶は、茶葉を乾燥させて粉末にしたもの?
品種が違う?

そのように理解している方も少なくないのでは。

否、抹茶は栽培方法が違う。

収穫時期の2週間から1ヶ月前に、被覆して、遮光して育てた茶葉。
これが、「玉露(ぎょくろ)」。
玉露をすぐに加工、乾燥させ粉末にしたものが、抹茶だ※。

茶葉を摘み取り前に被覆することで、カテキン=渋みの生成が抑えられ、旨みや甘み成分であるテアニンの割合が多くなるのだ。

茶畑。この上に藁だったり、最近では寒冷紗など農業資材をかぶせて遮光する。

ただ、手間がかかるので、「玉露」に代表されるように、高値で取引され、価値も高い。

もう少し被覆の期間を短くし、摘み取る一週間前くらいから被覆したものを「かぶせ茶」と呼ぶ。
漢字では冠茶と書く。

こちらも一般的な茶葉に比べてテアニンが多く、カテキンが少ないので、甘みを感じやすい。

品種に、栽培方法、さらにもう一点。
お茶の品質を左右するものがある。

「八十八夜」という言葉をご存知だろうか?

※最近では、お茶らしい風味が強い「被覆しない茶葉」を粉末にしたものも「抹茶」として、アイスクリームやお菓子業界では使うようになっている。