「今日も人数少ないんだよなあ」なんて思いながら店頭でレジを打っていたら、目の前に奈良岡さんがいた。
二人くらい接客をした後、「いやあ、びっくりしましたよ。」と話しかけにいった。
青森のりんご農家さん。
幕張で行われているスーパーマーケットショーが気になって上京してきたのだという。
「いやあ、大森さん、忙しいから連絡してもつながらないと思って。」
だからいきなり来ました、とのこと。
そうしてでも、お店によってくださる、というのはとても光栄なことだ。
りんごの農家さんだから、他の品種も気になるご様子。
「ピンクレディー」「グラニースミス」と「プレミアムスイート」をしげしげと見つめてらっしゃった。
「雪室りんごについてはすみませんでした。」
りんごを積雪の下に2ヶ月程度、保管すると、甘さが増す。
その仕込が1月上旬にある。
珍しくスーパーさんに卸しているりんごなのだが、今期はスーパーのほうに断られてしまった。
「ああ、いや、でもここで(=銀座店で)売れるくらいの量は仕込みましたから、良かったら使ってください。」
と笑顔で答えてくれる奈良岡さん。
今年は雪が少ないのだという。
だが、1月の積雪のあった日に、300kgずつフジとシナノゴールドを雪に埋めたそうな。
ぐっと甘さを増す雪室りんご。3月15日くらいから解禁となる。
乞うご期待。