りょくけん東京

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子噺 社長日記

森町の今井シェフを訪ねて3.

「メインディッシュは、ビーフシチューだからね。」

事前にそう吹聴していたのだが、その日に限っては、違うものだった。

魚は、ほたてのムースのホワイトソースグラタン。
お肉は、鶏肉の二種類のソース仕立て。

雪の日に私が作ったホワイトソースグラタンは、市販のソースだったので、しょっぱくて、甘すぎて、旨みが強すぎて、我ながら、考えるところがあった。

だが、このホワイトソースは、紛れも無く、手作り。
今井さんが愛用する引佐の牛乳を使ったものだった。

やっぱり美味しい。
ホタテをすりつぶしてつくったテリーヌも。

細かくして、例によって、次男と三男に食べさせると「うめえ」といって自分で食べた。

「ちくわみたい。」

お願いだから大きな声で言わないでくれ・・・。

鶏肉は、トマトソースとビーフシチューに使っているデミグラスソースの二種類がかかっていて、グリルされた野菜も美味しかった。

これらは、何の抵抗も無く、美味しいとみんな食べた。

ほっとしたところ、ふと見ると、長男は、まだスープを飲んでいない、、、

「ちゃんと飲みなさい。」というと
「だってキノコがまだ入っている~」
「キノコだけ残して食べれば良いでしょ!」といって聞かせる。

周りには6組ほどのお客様がいらしたが、全組が食べ終わって、席を後にしていた。

意を決してぐいっと飲み干すと

「意外と美味しい…!」

とつぶやかれた。

おいっ

と心で思った。

デザートは、アイスとプリン、チョコレートムース、牛乳寒天。

これは喜んで食べるだろう、と思ったら、アイスとプリンを食べて、次男と三男は「もう食べられない」と口をそろえた。

「ホントに!?じゃ、僕食べる!」と長男が喜んで食べて、ようやく完食。

さすがに、食べ過ぎたようだ。
下の二人のおなかはポンポンだった。

「にぎやかで良いじゃないですか。」

聞きなれた懐かしい声が奥から聞こえてきた。