りょくけん東京

りょくけんだより
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小噺 社長日記

カクニ。

新年早々、子供たちの”お迎え”があった。

4日から保育園も学童も始まっており、働く親にとって本当にありがたい。

それでも、まだ忙しいお店を後にして、公私のうちの”私”のほうを全うしなくてはいけないのは、後ろ指がさされる思いである。

「すみません、お先に失礼します。何かあったら、電話してください。なんとかしますから。」と言い残して、お店を後にした。

所定の時間を2分過ぎたが、何とか保育園と学童を回って息子たちの迎えができた。

「お肉が良い?お魚が良い?」
「お肉~」と三人とも言うので、よし豚の角煮にすることにした。

年末にネットで購入した圧力鍋をいよいよデビューさせよう。

しょうがを切って、しょうゆ、砂糖、酒、水を入れて、圧力鍋にかけた。

長男は興味津々。

「あつりょくなべって何?」

「水は蒸発すると水蒸気になって体積を増やすの。大きくなった体積を小さな鍋の中に閉じ込めるから、ぐっとお肉を押しつぶすようにやわらかくしてくれるんだよ。」
「へえ~」
われながらうまく説明できていない。

「水蒸気って、ほら、ウェスタンリバー鉄道の汽車も水蒸気で動くんだよ。」
「へえ~すごい発明だね。」
「そう、200年位前に、ベル、じゃない。ボイラーさん。じゃない。ジョンソンさんだったかな?考え出したんだよ。」

われながらうまく説明できていない・・・。

かくして、豚の角煮は出来上がり、付け合せに、にんじんのグラッセ、蒸したじゃがいも、あけぼの大豆ドレッシングをかけたレタスとトマトのサラダを作った。

「お~これがカクニか。うーんおいしい!」

息子三人とも最初は良く食べた。
三男はペロッと全部食べてしまったが、上の二人がおかしい。

「なんかプニプニする。」と長男。
「これ、やわらかくて、もういい~。」と次男。

おそらく指している事象は同じで、脂身のやわらかさや油っぽさが二人とも苦手なのだろうと思った。

にんじんやじゃがいも、レタスにトマトは3人ともすぐ食べた。
角煮と一緒に煮込んだ大根もペロッと食べた。

この時期のりょくけんの大根はやわらかくて甘くておいしい。

いつもは、差し出されたものは全部食べなさい、とすべて食べさせるのだが、角煮の脂身が苦手、というのは悪いことでもない、と思ったのと野菜をすべて食べたので、よしとした。

次は残さないで食べてもらえるものを作ろう。