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社長日記

福袋なんて。

初売り。

福袋を目的に、たくさんのお客様が集まる。
私がまだ学生のころは、福袋といえば、あまりものしか入っておらず、何が福袋だ、と購入すれば必ず後悔することが多かった。
ただ、昨今は違う。

特に百貨店の福袋への力の入れようはすさまじい。

毎年、よくまあ、赤字になってしまうものを、販売してしまうものだ、と斜に構えてしまう。

百貨店側は、多くの場合、各テナントの売り上げに応じてパーセンテージで賃料をとるから、テナントの原価や粗利は関係ない。
売り上げが上がれば上がるほど良いわけだ。

だが、テナント側は違う。

製造原価があり、調達や原料の仕入れが必ず発生する。

お惣菜やケーキであれば、作るための人件費、売るための人件費だってかかる。

それを100袋とかではなく、1000も2000も売ろうとするテナントもあり、私は正直言って理解に苦しむ・・・。

たとえば500円赤字であれば、1000袋も売れば、50万円の損失である。
そこにかかわる人件費や、テナント出店料も考えれば…。