「クリスマスは、こういうのを彼女と食べろよ。」
店頭勤務の日。 お昼に、催事※で来ていたスペイン料理のランチを購入したときのことだ。 百貨店にしては、ノリのよいおじさんが私にそういった。
「いやいや―。」
私は妻帯者だし、息子が3人いて、来年の5月にはもう一人生まれる予定だ。今年で40歳。
いろいろ否定したくなった。
「―クリスマスは、ここで販売してますよ。」
と言うにとどめた。
ま、若く見えた、ということだろう。 そういうことにしておこう。