りょくけん東京

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社長日記

バナナを人間に置き換えると。

問1
バナナの親株と子株と同じ関係であるもの。
親株と子株という呼称はいささか誤解を生む。
同じ遺伝子を持ち、同じものだからだ。

人間に置き換えれば、右腕と左腕と同じ関係である。

植物の世界では、その右腕を土に埋めておけば、そこから体全体ができる。
少し前まで、SFの世界にしかなかったクローンのようなものだ。

1~5の選択肢を振り返ると
 1.ナスの花とその種
 2.じゃがいもとその芽
 3.とうもろこしの隣り合った粒
 4.タンポポの綿毛と種子
 5.ぶどうの同じ房のうちの実と種

1と5は、親と子の関係になるので、両親の両方の遺伝子を持つので、同様の関係でない。

3は、兄弟の関係。

4は、綿毛は親の体の一部で、子であり両親の遺伝子を持つ種子と同様ではない。

2のじゃがいもとそのいもの芽はどうか。

芽はじゃがいもの一部であり、同一の遺伝子を持つ。
だから、答えは2のじゃがいもとそのいもの芽、である。

問2の、バナナが食べられなくなるかも、というニュースが流れたのは、どうしてか。

要は、バナナは、クローンである。
いうなれば、同一人物が何千、何万と存在する。
バナナがかかりやすい病気が発生すれば、すべてのバナナが感染しやすく、全滅するかもしれない、という理論になったわけである。

実際には、環境によって、生長が微妙に変わっていくので、耐性をもつバナナも出てくるし、ほかの品種もあるので、まったくすべてなくなるということはないだろう。

一卵性双生児を思い浮かべてほしい。

金さん銀さんもよく似ていたが、微妙に顔が違うし、性格も違う。

これと似たようなことが、植物界でも起こるというわけだ。