新しいりょくけんのショッピングサイトを作っている。
色々な条件を鑑み、私が採決したのは、ASPを利用し、クレジット決済機能も持つサーバー会社に移行する、ということだ。
ASPというのは、要は一からHTMLやPHP言語を使ってサイトを構築するのではなく、ある程度のテンプレートを利用して、サイトを構築することだ。
テンプレートを使うといっても、これまでに培ったHTMLやCSSという言語が活用できるので、頑張れば、かなりのオリジナリティが出せる。
ただ、これまではオリジナリティにこだわって、テンプレートを使うことにためらいがあった。
だが、自分の時間や能力を考えていくと、これが一番だと思うようになった。
6月に旧サーバーの老朽化によるセキュリティの脆弱性が理由で、新しいサーバーに半ば強制的に移行させられた。
この際、ECキューブとクレジット決済のPHP言語の親和性が悪かったようで、クレジット機能がうまく働かなくなってしまった。
希望の決済方法がなければ、7割が離脱するというインターネットショッピング業界の中で、致命的だった。
制作会社は、作成と納品だけの契約だったから、メールで少しやり取りした後、
「もうだいぶ前だしわかりませんね。せめてサーバーを移す前に声をかけてくれれば。」
と言われてしまった。
では、とクレジット決済代行会社に問い合わせると、前任者はすでに退職、あきらかに若い男性社員が対応してくれたが、通じない。
「モジュールを新たに発行すればよいですか?」
そして、人数が少ないのか、レスポンスが遅すぎで困った。
そのモジュールを実装しても、思うように動かず、質問して、回答が来る時には、私はまた別の問題にぶち当たっていて、対応できなかった。
しかも、回答は、回答ではなく、また質問。
内容も薄い。
「実装したのに動かないんですか?」
動かない、と質問しているのに、この回答はない…。
一番、丁寧に対応してくれたのは、おそらくサーバー会社のGMOさんだろう。
かなりのクイックレスポンスで、的確に回答をくれたのだが、最終的にお手上げだった。
「ECキューブのバージョンが古い。このバージョンは動作を保証していないので、本来ならば、対応しない。バージョンアップしてください。」
バージョンを上げれば、現在使えている機能に、何かしら問題が出てくることは明白だった。
私が思い起こすと、クレジット決済会社が、新しい機能をどしどし作成していたころだった。
「前回使ったクレジットカードを新たな買い物で使える」という、アマゾンなど大手では当たり前の機能だったものの、小規模のサイトでは実現できていない機能だった。
はしりだったのだ。
そのため、まだモジュールが、全サイトに可能なようには作られておらず、申し込んだものの、当時の担当者が、試作モジュールをかなりカスタマイズして実装してくださったようで、弊社サイト内から、もう誰も、そのモジュールを探すことも再現することも不可能だった。
私はシステム屋ではない。
そんな私が、限られた時間と能力の中で、ショッピングサイトを運営するには、ASP=クラウドシステムを使うのが、ベストだと思ったのは、もしかすると遅すぎた判断だったかもしれない。
左が旧サイト。右が新しいサイト。 |