「社長、社長に会いに来てくださっている方が!」
すれ違いざま、新入社員のIさんが声をかけてくれた。
許斐(このみ)さんだ。
長
崎の壱岐島のアスパラガス農家。
以前にも書いたが、りょくけんに入って、最初に産地開拓した商品はルーコラとアスパラガス。
壱岐のアスパラガスは、憧れの商材だった。
やわらかく、なにせ糖度が高い。
生でも美味しく食べられるほどだ。
幸い、台風の被害もなく、順調だそうだ。
「では、来年また3月からよろしくお願いいたします。」
銀座は、東京駅や羽田からも比較的アクセスが良いので、いろいろな農家さんが訪ねてくださる。
本当に有り難いことだと思う。
「壱岐からはるばる東京までいらしたんですか!?」
山菜ロッカーの今井さんから聞かれた。
壱岐は、九州と韓国の間にあり、釜山から対馬まで1時間半、対馬からも1時間半の距離にある。
そう聞くとなんだか遠そうだが、実は福岡の博多港までも1時間半である。
高速フェリーさえ動いていれば、そのくらいの時間だ。
博多港からは福岡国際空港⇒羽田空港と行けば、順調であれば半日で東京に着くだろう。
だから、長崎県に所属するんだけれど、福岡の方が近くて、福岡空港からは一日に何本も飛行機が出ているから、一応、けっこう”近い”。
過去に2回、壱岐島にも行ったことがある。
やっぱりもう7年くらい前になる。
時間さえできれば、また、九州方面に足を運びたい。
一日にお二人も農家さんが銀座店を訪ねてくれるなんて、ホント、特別な日だった。