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野菜情報

すんごいマンゴー。

一般的なアーウィン種=アップルマンゴーと呼ばれる赤いマンゴーは500gあれば、大玉に分類され、5000~6000円くらいする。

今回届いたキーツマンゴーは、それを凌駕する”1.3㎏”。

子どもの頭くらいあるだろうかというくらいの大きさとずっしりとした重量感。

「これはすごい!」

しかも有機栽培。
◎JAS認定。

生産者の砂川さんも銀座だから、と思って、その自分の本当に本当に素晴らしいものを送ってくださった。

産地は、東京からは、はるか南の宮古島に所属する小さな小さな島「来間(くりま)」。
宮古島への橋ができるまでは本当に産業のない島だったという。

現在でも民家は70軒ばかりだと聞く。
自然豊かな場所だから、有機栽培が可能、といえば、そうではない。
少なくとも亜熱帯に属する沖縄県において、虫害はとてつもなく多く、一年かけて育てるものに対して有機で栽培を貫く、というのは並大抵の努力ではなかったと思う。
砂川さんはそれを20年以上続けている、というからすごい。

キーツマンゴーは、世界的な評価において、アーウィンが上から3番目の”good”なのに対して、上から2番目の”excellent”に評価される。
要は美味しいのだ。
濃いオレンジ色の果肉で、食味も濃厚。
繊維質も少ない。

ただ、二つの理由をもって、売るのがむつかしいマンゴーで、一般的になっていない。

一つは、外観。
緑色なのだ!
完熟になっても、赤にはならず、黄色にもならない(わずかに頭頂が黄色みを帯びる)。
多くの方が、「これって食べられるの?」と聞かれる。
「緑色は変わらず、鮮度を示すブルームが少しずつ取れていき、桃のように少し柔らかくなったら食べごろです。」
とご案内しているが、まず、無人では販売できないだろう。

二つ目は、価格だ。

マンゴーはだいたい1㎏あたり10000円で店頭販売されるから…。
しかも、くだものは大きいと評価が高くなり㎏単価がさらに上がるから…。

1万5000円くらいで売られてもおかしくはないマンゴーなのだ。
桐箱にでも入れてしまえば、2万円という売価をつけてもおかしくない。

緑&高価、となれば、よほど好奇心旺盛の方でなければ、手が出ないだろう。

今回、入荷したのは、本当に、まさしくキーツ!という大玉のものだったが、来週はもう少し小さな、手ごろなサイズを砂川さんにお願いして販売してみようと思う。
(ちなみに、この大玉はめでたく、先日、販売できました。)