夏子紅(なつこべに)こと、「リペンス」 |
少し前にご紹介した珍しいマンゴー2種類が入荷している。
黄色の地色に少し赤みがかかった「リペンス」というマンゴーとやや細長い形状の「台農」と呼んでいるもの。
黄色の皮のマンゴーは、日本では、フィリピンのペリカンマンゴーやタイのナムドクマイあるいはマハチャノという品種が大量に販売されているイメージがあるのか、あまり売れない。
お値段の問題もあるだろうし、アップルマンゴーと呼ばれる「アーウィン種」が真っ赤に熟しいかにも美味しそうだからかもしれない(実は全面が赤に染まっていようがいまいが美味しさは変わらない)。
「リペンス」はアーウィンと同等か少し小さいくらいのサイズ。
実はアーウィンの親にあたる品種で、その子供でアーウィンと兄弟にあたる「ゴールデンリペンス」という品種は、宮崎県産のもので、これまでも扱ってきた。
沖縄県が、早生種である「アーウィン(Irwin)」と晩生種である「キーツ(Keitt)」の間をつなぐ品種として、現在、栽培が推奨されている。
県が独自に「夏子紅(なつこべに)」という名前をつけている。
マンゴーは1.甘さ、2.繊維質、3.香り、4.独特の風味のあるなし の4つの指標で品質が語られる。
もちろん、一般的には、大きさと皮の色も重要である。
農家さんにとっては、栽培しやすい、しにくいもあるだろう。
リペンスについては、糖度も15度くらいで中庸。
果肉の繊維質は多くなく、とろける。
香りは極めて強い。
風味には特徴がないのが若干残念だった。
味が淡白と評価されるアーウィンよりもさらに淡白かも。
果肉が厚く食べごたえがある。 |
もしかすると一番の特徴はボリュームのある果肉の厚さと、外観のかわいらしさかもしれない。
黄色の地にうっすらとピンクから赤い着色があり、かわいらしい。
アーウィンの赤いマンゴーとリペンスがセットになって送られたら、かなり嬉しいかも。