写真左下にあるパックを選び、お皿に盛られたトッピングを3~5種類選ぶ |
伊勢丹新宿本店から出店オファーを受けたことが、実は3回ある。
経営には「ヒト、モノ、カネ」の3要素があるというが、そのうちのヒト、カネが足らず、いずれの機会も、出店に至らなかった。
それでも催事は何度か実施した。
催事とは、一般用語ではないが、百貨店業界ではとても一般的で、期間限定の販売会のことをいう。
”もよおし”と言ったり、”さいじ”と呼んだりする。
りょくけんも以前は、積極的に催事に出店したものである。
伊勢丹さんに3度目のオファーの際に出たときには、かなり野心的な戦略を取った。
ニューヨークで流行しているという「トスサラダ」に挑戦したのだ。
パックに入っている「ベース」という葉物野菜を選び、好きなトッピングとドレッシングをチョイス。
オーダーを受けた販売スタッフが、葉物野菜とトッピング、ドレッシングをボウルにトスし、混ぜ合わせて、元のパックに戻す。
これが、本場のトスサラダ。
ボウルを用意してドレッシングと混ぜ合わせる、というオペレーションは見送ったが、ベースとトッピングを選んでいただいて、自分だけのオリジナルサラダを、という販売方法は実現できた。
当初の予想通り、というか、なかなかこのやり方はお客様にはわかりづらく、浸透するのに時間がかかった。
スタッフも同様。
トッピング例。蒸したレッドオニオンやとうもろこし、カラフルミニトマトをチョイス。 |
ところが、だんだんと人気を博し、評価も上々。
日にもよるが日商も満足のいくものに上がっていった。
慣れないオペレーションに販売スタッフもお客様も慣れてきた頃、期間限定販売会は終了した。
2009年~2010年にかけてのことだったと記憶している。
トッピング例。青大豆やブロッコリーニ、きのこも。 |