ここのところ、珍しい野菜を入れている。
興味津々に見ていくお客様も多い。
今日は「うずまきビーツ」をご紹介する。
ちょっと気の利いた西洋料理のレストランに行けば、必ずと言ってよいほど、サラダに供されている。
薄くスライスして、軽く水にさらして、前菜のサラダにおしゃれに並べられている。
日本では手軽に生で食べるほうが多いが、本場のロシアやヨーロッパでは煮込むことのほうが多い。
外観は、カブのよう。 |
煮込む場合は、せっかくの赤い色が外に出てしまうので、皮ごと煮込むのがポイント。
固い野菜なので、30分ほどゆでるのが基本。
焼いてもホクホクして美味しいが、アルミホイルなどで包んで、オーブンで、やっぱり30~40分くらい焼く。
断面がとても美しく、白と赤が交互に同心円状に並ぶ。
この色合いは、農家の腕によるところが大きい。
静岡の鈴木さんのうずまきビーツは本当にきれい。
生で食べると、独特の甘みがある。
カブに似ているが、アブラナ科ではなく、ほうれん草の仲間で、アカザ科(あるいはヒユ科)に属する。
乱暴な言い方だが、冬の寒締めほうれん草の根っこの味と同じだと思う。
サトウダイコン=甜菜(てんさい)と同じ科で、形もよく似ている。
この葉っぱは、不断草(ふだんそう)と言ったり、スイスチャード、ビエトラとも呼び、赤や黄色のとてもきれいな葉野菜。
デトロイトという、赤い軸のベビーリーフによく入っている葉も、この、ビーツの葉。
うずまきビーツの品種は、特に”キオッジャ”ともいうが、イタリアの地名で、この地名を冠する西洋野菜は、他にもあるので、注意が必要だ。
例えばトレビス。
赤キャベツのようなレタスのようなサラダ野菜。
チコリの仲間だ。
味は普通の真っ赤なビーツよりも癖が少なく食べやすい。
栄養価は高く、食べる輸血と言われるほど鉄分などミネラルが多い。
スライスして食べるのは、本当にお手軽なので、ぜひ普段の生活にも取り入れてみてほしい。