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tomato mania 鈴木さん

鈴木さん

マシン油とでんぷんを混ぜたような農薬。
いわゆる、有機農法で使われている農薬で、何回でも使ってよい回数制限のない農薬だ。
その場合、「ほぼ無農薬」と言っている。

「もう一つ気になっているのが、作型なんです。いつ植えていつまで収穫するんですか?」
「9月末から10月初めに植えて、9月まで取りますよ。」
「1年間とり続けるんですか!!!植え替え無しで!?」
「はい。」

ということは、1年という長いスパンでトマトを作っていて、マシン油系の農薬だけで済んでいるのは正直いってすごい。
慣行栽培での基準は一番少ない北海道で、半年間20回。
宮崎など暖かい場所では半年で60回だ。

「でもこの木、そんな30段も40段も収穫しているようには見えないんですけれど!?」
「ひとつには節間が短いからそう見える、というのもあるんですが、横に這わすだけじゃなくて、この糸に、ぐるぐる三つ編みにしているから短く見えるかな。」

半年間で、おおよそ30節のトマトが収穫できる。ところが、ゆめはそこまで背が高くない。
地面にぐるぐるにまいているのと、糸にもけっこう巻き付けている。

生長が遅いのもあるかもしれない。

「12月の最需要期にになんとかとれるように10月の頭までにはなんとか定植するんだけど、やっぱり色々間に合わなくて、結局小さなピークが毎年1月に来る。2月もその続きで食味も上がってくる。3月は1回木が疲れてしまって、収量が下がり、そのあとGWのころに一番のピークが来る。」

冬の他の産地では、3月はおおよそピークの始まりで、収穫が落ちるということはないので、これは面白い事象だ。

「あっちにまだ二つのハウスがあって、そこは4月植えともう一つは7~8月に植える。レストランさんとの契約が多いから、1年切らせるわけにいかなくて、そういう作型にしているんだ。そっちはもう少し短い期間で収穫をやめています。」