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りょくけんパインジュースまでの道のり。

加工品は、原価と販売価格の設計が本当にむつかしい。
大手のメーカーでは、かなりの粗利額を加工品で稼ぐらしいが、それはべらぼうに安い原材料あってのこと。

例えば、オレンジジュース。
1Lのオレンジジュースが200円を切る価格で当然のように販売されている。
1Lのオレンジジュースを作るのに必要なオレンジは、歩留まりが50%だとすると1㎏のオレンジが必要だ。
1㎏のオレンジ=7個くらいを手に入れるのに、どんなに安くても200円ではない。
1個200円くらいはかかるから、1400円はかかる。
が、ジュースは加工コストや輸送コストを入れても、少なくとも200円以内で設計できている。

いかにキズアリ果などいわゆるB品を活用しても、すんなり”200円”みたいな価格にはならない。

原材料にこだわる限り、安い原材料は、りょくけんでは手に入らない。
では、どこに工夫する余地があるかといえば、輸送費だ。

産地→加工場→倉庫→消費者

この”→”のところにはそれぞれ輸送賃がかかる。
最も大きな輸送費は、産地→加工場だ。
ジュースは搾る前と搾る後では、当然ながら、体積が違う。
100ケースあったパインは、搾った後には60ケース程度になる。

だから、できるだけ産地と加工場は近いほうが良い。

だが、今回のように、搾ることができても、キャップが非対応であれば、できない。

もちろん、120万円の投資が可能で、コストの回収ができるのであれば、可能なのだが。

そこで搾るのが知恵と、りょくけんの持つネットワークである。
経験的に、地方に、ぽつんと優れた設備を持つ加工場があったりする。
第三セクター的に、市や町が、その土地の作物を生かした加工品を作るために、けっこうな投資をしている場合があるのだ。

「そのプルトップタイプなら、瓶詰できます。パイン?したことないですが、まあできないことないでしょう!試作しましょう。」

今回は、方々に伺って、長野に加工場を見つけた。
設備の一覧を見る限り、製造可能だ。

試作はお金にならないので、断られることも多い。すでに何社から断られた後だったので、頼もしい言葉に、すごく嬉しくなった。

勉強もさせてもらったので、あとは、今年の台湾パインが出ている間に、スケジュールを詰めるのみ!
今期中の実現は考えていなかったが、可能のような気がしてきた。
乞うご期待!