ひとつは、ものづくり・革新的サービス補助金。
誘ってくださったのは、巣鴨信用金庫さんだった。我が社のメインバンクである。
以前にも触れたが、巣鴨信用金庫さんは、s-bizという中小企業支援バンクを運営している。
その活動の一環だった。
自社ともう一社の技術を使って、今までにない革新的なものを生み出す。
世界に通ずるサービスにすることに主眼が置かれている。
金額も100万円以上1000万以下と高額。
申請も、より厳格になり、最終的には5部の印刷物とそのデータを焼いたCDを提出する。
ものづくりコースか革新的サービスを選択でき、後者を選び、ストーリーを書いた。
「ブラストチラー導入によって消費期限が翌日以降になった無添加野菜惣菜の提供」
ブラストチラーとは、急速冷却器のこと。
(詳しくは過去のブログ→http://ryokuken.blogspot.jp/2017/04/blog-post_8.html)
りょくけん松屋銀座店で提供するベジデリカこと野菜惣菜は、調味料に至るまで食品添加物を使用しない。
惣菜業界では、きわめて珍しい。
この代償は、消費期限が短いことや、鮮やかな色が褪せてしまうことだ。
ブラストチラー導入により、この消費期限が延ばせないか、実験したい、というビジネスプランだった。
翌日の朝にもお召し上がりいただくことが可能になるほか、どんなに短くとも翌日の配達であるりょくけん通販でも販売が可能になると考えた。
折よく、超大手の外資系通販会社Aから、青果と惣菜を扱わせてほしい、というオファーもあった。
具体的には要求されなかったが、菌検査なども厳密になる見込みで、翌日まで大丈夫であることを、分析センターと検証する検査費も盛り込んだ。
12月中盤、りょくけんが最も忙しい時期にお話があり、1月7日が締め切りであったが、小規模事業者持続化補助金申請の経験があり、なんとか申請ができた。
今一つは、再度、その小規模事業者持続化補助金を申し込んだ。
「トキメキとオドロキを与える商品ラインナップの拡充。」と題したもの。
革新的サービスを申し込んだ後、すぐに取り掛かった。こちらの締め切りは1月17日。
ただ、昨年初めて申し込んだときに、時期の問題であきらめたテーマだったので、スムーズに書くことができた。
・新規商品の開発
国産ブラッドオレンジジュースの試作開発
台湾産りょくけん完熟パインジュースの試作開発
・現在のラインナップの高付加価値化
雪の下人参ジュースの栄養分析
カベルネソービニヨンぶどうジュースの栄養分析
(トマトジュースの栄養分析)
葉とらずフジりんごジュースの賞味期限延長
前回は、支払いを一度にしなくてはならず、正直苦しんだ。
だから、期間的に3か月くらいの事業期間にして、一回当たりの支払いを少なくなるように組んでみた。
東京商工会議所の板橋支部で2回、中小企業診断士の方にご面談いただき、指導を仰いだ。
「これは良いですね。」
前回からの流用であることも告白すると
「これは受かりますね。ここまで書き込んでいるのは見たことがない。いやあ、できないな、ここまでは。」
ととても褒められて、これまた正直嬉しかった。
17日の申請には十分に間に合ったが、験を担いで、同じ郵便局から郵送した。
後は3月中旬発表と記載された結果を待つのみである。