小規模事業者持続化補助金事務所からの封筒を開けると、経費区分修正のお願い、とあった。
「ダメだったのか!?」と思ったすぐ後に、もう一通、「採択通知」が入っていた。
「受かった!」
大学の卒業論文以来の頑張り方だったので、とても嬉しかった。
経費区分修正は、申請した経費の区分が違うだけで、期限内に修正すれば、問題なかった。
小規模事業者持続化補助金事務所に電話すると、思いのほか、優しく、丁寧に対応してくださった。
簡単に言えば、開発費に充当させるのか、広報費に充当させるのか、ということだった。
つまりは、その経費区分のミスは、合否に関係しない。
あくまで事業計画の内容、とのことなのだ。
(ちなみに、書式の間違いと、CDの未添付は、即失格だそうで、内容を見てもくれないようだ)
仕事の合間を縫ってできるだけ早く修正し、自分の場合は、ファックスとメールを駆使して事務所の担当の方とやりとりをした。
原則、郵送で送りなおさなくてはいけないのだが、また誤っていて、再再送は避けたかった。
なんとか修正も通り、いよいよ補助事業「美味しいを贈る」は採択された。
ここからが大変だった。
なんだか売り上げが上がらない。
手元に資金が残らなくなっていく。
補助金は、事前に費用を支払わなくてはならない。
11月末日までに、段ボール屋さんやデザイナーさんなどお願いした方に入金する必要があるのだが、支払うお金のめどがつかない。
先日4月21日に行われた小規模事業者持続化補助金の成果発表会でパネラーの方に「事前に支払う50万のお金はどうやって捻出したのですか?」と質問したところ、銀行に”採択通知”を見せたら、すぐに貸してくれた、という回答だった。
司会の方も、「もうこの採択通知は、担保みたいなものですから。それをもって銀行に行けば貸してくださいます。」
と言ってくださっていたが、弊社は、そうもいかない。
そもそも銀行からお金が借りれないから、補助金の勉強を始めたところもある。
7月に採択が決まったのに、先立つものがなく、なかなか業者さんと話ができない。
10月も下旬になって、そうはいっても、せっかく獲得した権利なのだから進めよう、と重い腰を上げた。
11月20日頃になって、月末までになんとか20万円足りないくらいまでこぎつけた。
50万円を支給していただくには、2/3の「補助」と決まっているから、その1.5倍の75万円を使わなくてはいけない。
もっと言えば、消費税がすべからくかかるので、81万円の現金を用意しなくてはならなかった。
やや途方に暮れて、ネットバンキングの画面とにらめっこしていたところに、ぽつんと20万円以上の入金があった。
入金もとは、トウキョウロウドウカンリキョク。
「!?」