20年前と異なり、国産のレモンも手に入りやすくなった。
りょくけんでも銀座店をオープンさせた当初からコンスタントに扱ってきた。
無人島で育った道法さんのレモンはもはや伝説的だが(内輪で)、数年前、塩害にあって途絶えてしまった※。
最近は、熊本のハウスレモンを中心に扱ってきた。
熊本の先進的な農家の一人、堀田さんの手によるもの。
堀田さん親子 |
レモンは、寒さに弱く、日本では越冬できない(と言われてきた)。
通常は、12月までに緑の皮のまま収穫を終わらせ、
貯蔵しながら出荷をする。
収穫時は緑だった皮は、だんだんと黄色になっていく。
これをハウスで栽培すると、寒い地域でも冬を越すことができ、木の上できちんと熟させたものを出荷できるようになる。
論理的には、夏の最も暑い時期を除けば、一年中供給できるはずだった。
が当時、日本はちょっとしたレモンバブルがはじけた時だった。
国産レモンがブームになり、作りすぎてしまい、値段が下がってしまったのだ。
堀田さんのレモンも例外でない。往時の半分くらいの値段で取引している。
それでももっと営農努力を、と5年前から、いわゆる「無農薬」に切り替えた。
その時だって、花が咲く前の2回のみの成分回数(果実にはかけていない)だったから、いわゆる「ほぼ無農薬」だった。
たちまち人気にになった。
完売時期が毎年早くなっていく。
売れるには売れたが、一方で収穫量が下がってしまい、傷などがあるB品が増え、A品率が下がった。
◎病気の発生である。
農業は病気との戦いである。
ハウス栽培なので、病気に移りにくいのだが、いったん始まると、屋外より厄介だ。
2015年は年が明けてすぐ、2016年はなんと年内で終了してしまった。
しばらくの間、他の柑橘でも助けてもらっている浜松の農家に頼ったが、それもいよいよ終了。
「ここにくれば、国産のレモンが買えるから。遠くだけど頑張ってきてるよ。3玉ちょうだい。」と毎週いらっしゃるお客様の顔が浮かぶ。
これはきちんと産地を開発しなくては!
国産レモンの周年販売!
※今は再開していると聞いています。