山梨県甲府小曲(おまがり)にある石原農場を訪ねた。
夏場のなすでお世話になるようになって、もう7年ほどになる。
石原さんのなすは最高だ。
甲州盆地特有の、ふきだまりになって夜温が下がらないという気候条件が
なすを夜でも生長させ、ひゅっと皮が伸びてやわらかくなる。
ただし風が強い場所でもあるので、ちょっと強い風が吹けば
こすれあって、やわらかな皮には傷がつき、商品価値が下がる。
それを防ぐために、畑の周りにネットを張るのだが、
当然手間がかかるので、実施する農家は少ない。
株間を広げ、葉をきちんと摘むことで、品質も傷も少なくなるが
それもきちんと行う農家は少ない。
石原家では両方行っている。
先代からの教えを忠実に守っているのだ。
要は、条件の良い外的要因に加えて、家族総出での努力もされた
きちんと理由のある、美味しいなすなのである。
それでもなお、現在の長である梅子さん曰く
「石原農場はいちご農家です」
と断言する。
小曲(おまがり)地区は、サッカーのヴァンフォーレ甲府のホームタウンである小瀬の近くにあり
いちご狩りのメッカとなっている。
それぞれに工夫を凝らし、12月から5月まで、観光客が絶えない。
石原農場もその一つで、先代から引き継いだ独自堆肥が、その美味しさの秘訣となっている。
お付き合いが始まって、いろいろなことがあったが(台風2回→うち一回はご自宅の瓦が…→なすの高騰、大雪1回→ハウス倒壊、新しいご家族の誕生)
変わらぬお付き合いをいただいていることに、心から感謝。
垣間見る、先代への思いや家族愛が、いつも気持ちが良い。
今日は、夏のなすの打ち合わせもしつつ(1分くらい…)、
いちご狩りを楽ませていただいた。
「いちご狩り」って楽しい。
家族と、あの赤と白の中にいるのも、なんだか幸せで(公私混同???)
「美味しいね!」と食べあっている時間が好きだ。
職業柄、どのいちごがどのような味をするのか、好きなだけ試せるのも勉強になる。
大粒が美味しい、と以前は思っていたが、最近では、小粒が好きだ。
きちんと赤くなり、へたが少し茶色がかるまで熟した小粒のいちごは、マチガイがない。
うん、やっぱり美味しい。
長男も分かるようになったのか、
「これ!」
「美味しい!」
「美味しいいちごは(コンデンス)ミルクをつけなくても美味しいね!」と生意気なことを言う。
そんなこんなでいちごを堪能。
農場は大盛況で、広めの駐車場もひっきりなしだ。
少し離れたところにあった畑が道路の拡張工事にあたって
お譲りしたという。
お金で精算する場合が多いが、石原家は長男が就農しているので
代替の土地をいただいたのだという。
それが道路を挟んだ目の前の畑(田んぼ)!
これはとてつもない財産である。
「近い」というのは、まぎれもない価値だ。
嬉しいニュースだった。
「今年もなすはお願いできますか?」
「頑張りますよ。」
と笑ってくれた。
~太陽と土の恵み~石原農場 他 いちご狩はこちら↓
http://e-kofu.com/index_k/fruit/ichigo
石原さんのインタビュー見つけました↓
http://machikore.com/mattocileci/archives/190
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石原農場を後にして、温泉に向かった。
りょくけん銀座店スタッフのイチオシの温泉。
「本当は教えたくないんだけど…」
はやぶさ温泉。
武田家ゆかりの恵林寺(えりんじ)近くにある温泉。
高アルカリ(pH9.95)で、地下1000mからかなりの湯量が自噴。
湯船はもちろん、シャワーに至るまですべて源泉かけ流し、というから驚きだ。
食事もでき、地元名産の馬刺しはもちろんのこと、白米が美味しい。
きけば、温泉水で炊いているのだとか。
広い畳の間でこどもたちははしゃぎまわっていたが(すみません)
まわりのお客さんも従業員の方々も
「元気だねえ」と暖かった(いや本当にすみません)。
長男の肌をふと触って驚いた。
最近少しカサカサしていたのに、とてもすべすべ。
そういえば自分の肌も明らかにしっとりしている。
恐るべし、はやぶさ温泉…!
つかの間の休日。
明日はまたお隣の百貨店がお休みだから、お店が忙しくなる。
今日はその準備で忙しかったはずだ。
美味しいいちごとご飯を食べたので、明日からまた頑張ります。
はやぶさ温泉HPはこちら↓
http://www.hayabusaonsen.net/