少し春めいて気温が高くなると、じゃがいもからは芽が出ます。
これはもう、自然の摂理で、致し方のないこと。
では、味は悪くなるのか?というと、、、
実はとても美味しい。
芽が出てシワシワになったようなじゃがいもは、とても甘くて美味しい。
でんぷん質が糖化して、抜群の甘さです。
以下、とても良くある質問集です。ご参考までに。
Q.じゃがいもの芽は何故出るのでしょうか?
じゃがいもは種になるので、次の世代を残すため、あたたかくなると芽吹きます。
Q.そのまま食べてよいのでしょうか?
否。これもじゃがいもが生き抜いていくための知恵なのか、じゃがいもの芽には「ソラニン」という成分が含まれており、食べるとおなかを下します。自然界を生き抜く知恵なのでしょうか。
取り除いてお召し上がりください。なお、さつまいもやさといもの芽には含まれません。無害です。
Q.芽が出ていないじゃがいももありますよね?
品種にもよりますが、じゃがいもは1ヶ月~3か月くらいの休眠期間があります。この時期はあまり芽が出ません。新年の1月あたりから九州などの暖地から始まる新じゃがは、4月くらいになるまでは、芽が出ないですね。
大規模な産地では、農協が専用の貯蔵庫を設置し、CA貯蔵といって、二酸化炭素で充満した冷蔵庫で保管したりします。ただ、そこから出るとすぐに「春が来た!」と思ってちょっとした温度差で、芽吹きます。
怖い話をすれば、放射線を照射することで、芽吹きを抑えることもできます。一部のじゃがいもでは実施されています。放射線を照射されたじゃがいもを食べて、人体に影響がある、という報告は現在のところ、無いです。
Q.芽が出るのは古いから?鮮度が悪いのではないでしょうか?
鮮度が大事な野菜と、そうでもない野菜くだものがあります。
じゃがいもやかぼちゃ、さつまいもは後者ですね。
古いか、古くないか、を答えれば、現在(=3月)、販売されている北海道産のじゃがいもは、前年の9月頃に収穫されたものですので、古いと言われれば、そうかもしれませんね。
芽が出やすいか出にくいかは、環境もありますが、品種によるところも大きいです。
人気のあるインカのめざめは、収穫直後から芽吹きます。男爵や雪ラシャ、十勝黄金といった品種が、比較的休眠期間が長く、芽が出にくいじゃがいもです。