一本のファックスが会社に届いた。
お世話になっているましの農園の組合長 櫻井 一臣さんが永眠。
まだお取引が少なかった頃に、櫻井さんとお会いした。
「なんだ、そんなもん(量)か。」と昨年の取引量を確認して、言われたが、「でも、こうして足を運んでくれるんだから。」と広い園地を案内してくれたものだ。
八の字の眉毛と、照れくさそうな笑みが思い浮かぶ。
梨、西洋梨、りんご。お店にとっては、欠かせない品目を数多く提供してくださった。
以前、他の産地から、梨の売り込みを受けたことがある。
「ぜひうちの梨を。」
「今は松川町の梨を扱っているんですよ。」
「松川ですか!こりゃかなわないや。」
そういわれて、自分も誇らしく思ったものである。
櫻井さん、安らかに。本当に、お世話様でした。