��月末の千代姫という品種を皮切りに、8月末の晩生品種まで、小林さんは、上手に品種をリレーし、切らさずに出荷する。
��日から10日間くらいのスパンで、次から次へと品種が始まっては終わる。
これは、とても技術と根気を要することだ。
全ての品種について、ずっと満足しているわけではない、と小林さんは言う。
それはそうだろう。
注文が多い日もあれば、少ない日もある。収穫量が多い日もあれば、少ない日もある。
需給バランスが合致することなんて、めったにない。つまり、どこかで、妥協はしなくてはならない。
「でもな、これだけは」 と小林さんが切り出す。
「これだけは、自分が納得した時だけにさせてくんねえかな。」
黄金桃だ。
白桃から生まれた枝変わりで、黄色い果肉をもつ桃。 色々なやり方があるが、小林さんは、最後まで袋をとらずに大切に育てる。有袋栽培というやつだ。肌が弱い黄金桃は、袋をかけて育てることで、うっとりするような美しい果実になる。味も抜群だ。
農家さんが、「これだ!」というタイミングで収穫した時だけに入荷する、最高の贅沢。不定期で入荷するので、店頭で見かけたら、見逃さないよう、オススメする。
■黄金桃(有袋) 山梨県産 1玉 630円(税込)~(大きさによります) 8月18日~26日頃まで