��株)りょくけんの本丸農場である、ルーツファームで、小玉のさまざまな品種のトマトが最盛期を迎えている。定番のミニトマト&ミディトマトに加え、赤いトマトでは、トマトチェリー、プラムトマト、マイクロトマト。さらにオレンジミニトマト、オレンジミディトマト、イエローミニトマト、イエローミディトマトがある。ハウスの中は目にとても華やかで、つまみ食いがとても楽しい。
松屋銀座のお店では、日にもよるが、マイクロトマトをのぞくすべてを扱っている(マイクロトマトは、デリカメニューであるバーニャカウダなどに入れている)。店頭のスペースが小さいので、なかなかすべてを語りつくせないが、いずれも糖度が高く、美味しい。簡単だが、以下に特徴を挙げるので、お買い物の参考にしていただければと思う。
■ミニトマト
甘みも栄養もつまった便利なサイズのミニトマト。特にルーツファームのものは、糖度が8~10度くらいあり、味もすばらしい。甘さもさることながら、コクがある。
■ミディトマト
ミニトマトの甘さと大玉トマトの旨さ。両方を兼ね備えるトマトの品種として登場。加熱にも向くとされる。少し固めの果皮の中に、味の濃さと甘みがあり、美味。こちらも糖度が8~10度くらいある。ミニトマトとの一番の違いは、果肉の食感が、ややねっとりしているところか。
■プラムトマト
もともとは調理用に開発された品種で、果肉が厚く、ゼリー部分が少ない。旨み成分に富み、口にほおばった後、パチッとはじけて旨みが口の中に広がる。先がとがっているほうが、よく水が絞れており、味が濃い。ちなみに、食味とは直接関係ないが、種代が最も高価。園芸用の品種が100粒入って300円くらいで手に入るが、こちらの種は、なんと1粒50円以上する。ある意味、最も貴重な品種だ。
■トマトチェリー
新品種。果肉が厚く、ゼリー部分が多い。りょくけんトマトの長所でもあり、弱点でもある果皮の固さを解決しようと導入した。果皮が薄い。外観はミニトマトとプラムトマトの間くらいの形状。糖度が8~10度くらいあり、独特の果肉の食感と、独特の風味があり、私の一押し。
■マイクロトマト
メーカーさんによっては、豆トマトとも呼んでいる。ミニトマトよりさらに小さいので、「マイクロトマト」とした。ちょうど、ぶどうの「デラウェア」くらいのサイズで、口に入れてぷちっとはじける感じといい、食味といい、デラウェアに良く似ている。ちなみに南米アンデスに現存するトマトの原生種「チレンセ」の実のサイズは、ちょうどこのくらい。市販されるトマトの中で最も原生種に近いと言えるのかもしれない。察するに難くないが、収穫効率はもっとも悪く、農家さん泣かせのトマトだ。
■オレンジミディトマト&オレンジミニトマト
トマトの赤色は、リコピンがその正体。オレンジ色のトマトは、カロテンがその色素だ。一般的にオレンジ色のトマトは、いわゆる人参っぽい味がして、あまり美味しいものがない。ところが、このオレンジミディトマトとオレンジミニトマトは、かなり美味しい。糖度も、コンスタントに8~10度に達し、カロテン臭さが無い。ミディのほうが果肉に粘りがあり、クリーミーな食感がある。オレンジミニのほうが、シーズンを通じて、糖度のブレが無く、安定して美味しい。
■イエローミディトマト&ミニトマト
糖度も高いが、塩みを感じられるトマト。独特の旨さがある。こちらもオレンジと同じで、一般に販売される黄色のトマトは、正直言ってあまり美味しくないが、ルーツファームのトマトはかなり高食味だ。また、黄色と言うカラーは貴重で、赤と組み合わせると、食欲をそそり、食卓を華やかにする。いつものサラダをずっと彩りよく魅せてくれるはずだ。
価格は、いずれも1袋399円(税込)。これだけの品種がそろうのは一年でも今だけ。ぜひ自分の好みのトマトを見つけ、TPOに合わせた使い方をしていただければと思う。
←こちらはきらきらトマト(詰め合わせ)。1260円(税込)
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